周周・日本の不動産LINEで相談する
← ホームに戻る

ホーム › 外国人の不動産購入

外国人の不動産購入

2025年新ルール:経営管理ビザは事業所で詰まる?自宅・バーチャルオフィス不可、初期費用200〜300万円

執筆者:周周2026-08-16
f シェアThreadsでシェア𝕏 でポスト🔗 リンクをコピー

2025年10月の改正以降、経営・管理の在留資格には現実的な要件が加わりました。事業所は独立した実体のある空間であること。自宅兼事務所は原則として認められず、バーチャルオフィスやシェアオフィスの一席も同様です。

この要件が厄介なのは「費用」より「時間」です。日本で事業用物件を借りる場合、内見・審査・契約・写真の準備まで順調でも1ヶ月程度、審査次第ではさらに延びます。更新書類の準備中に不足に気づいた時点では、間に合わないことが多いのです。

最も見落とされる数字

日本の事業用物件の初期費用は、住宅とは桁が違います。

💰 保証金の差

住宅 敷金1〜3ヶ月程度
事業用オフィス 敷金・保証金3〜12ヶ月程度
 ・50坪未満の中小規模:3〜6ヶ月が多い
 ・50坪以上:6〜12ヶ月が多い

初期費用の総額の目安 月額賃料の10〜15ヶ月分。敷金、礼金0〜2ヶ月、仲介手数料1ヶ月、前払賃料1〜2ヶ月に加え、内装工事費・什器・引越費用が必要です。

月額20万円のオフィスであれば、当初必要な現金はおよそ200〜300万円。この費用は資本金とは別枠で、予算に入れ忘れる方が多い部分です。

審査の対象は「あなた」ではなく「会社」

住宅の賃貸では収入と在留資格が見られますが、事業用では会社の登記事項、決算書、事業内容が確認されます。業種によっては受け入れ自体が難しい場合もあります。

ここには鶏と卵の問題があります。設立間もなく決算実績のない法人にとって、事業所を借りること自体が最初の関門になります。連帯保証人や保証会社の利用が前提となるのが一般的です。これから設立して申請される方は、資金があれば借りられるとは限らない点をぜひ早めにご認識ください。

立地の選び方:3つの視点

1つめは審査上の整合性。事業所は「その事業を行っている場所」に見える必要があります。事業計画書の内容と、実際の立地・広さが噛み合っているかが重要です。高額で広い必要はありませんが、説明のつく状態であることが求められます。

2つめはご自身が実際に通うかどうか。費用を抑えるために遠方を選び、結果として年に数回しか行かないとなると、事業の実態が薄くなります。事業所は写真のための道具ではありません。

3つめは住まいとの距離。日本でお住まいも探される場合、両方の位置は一緒に考えた方が結果的にうまくいきます。通勤時間、学区、生活圏は後回しにできない要素です。

借りるべきか、買うべきか

当面は賃貸をおすすめします。事業初期は規模も人数も業務内容も変わりやすく、購入は柔軟性を欠きます。事業用不動産は住宅ほど流動性が高くない点も考慮が必要です。

一方、事業が安定し同じ場所で長く続ける見通しがあるなら、購入の検討価値はあります。賃料の値上げがなく、会社の資産となり、減価償却も可能です。ただし事業用物件の融資は住宅ローンとは審査の考え方が異なります(別記事で詳しく整理しています)。

初期費用を抑える方法

内装済みのセットアップオフィスや一部のレンタルオフィスであれば、内装工事費と什器費が不要になり、敷金も1〜3ヶ月程度に抑えられる場合があります。

ただし注意点があります。シェア型の空間がすべて事業所要件を満たすとは限りません。独立して施錠できる専用区画か、契約書上どう記載されるか、本店所在地として登記できるか——これらは契約前に必ず行政書士にご確認ください。契約後に使えないと分かっては費用が無駄になります。

事業所と住まいは一緒に探す方が効率的です

両方を別々に進めると、内見・審査・契約・ライフラインの開通まで、すべてを二度繰り返すことになります。同時に進めればエリアを相互に検討でき、時期もまとめられます。

申請書類の準備中の方であれば、必要書類にも重なりがあるため、まとめて進めた方が整理しやすくなります。私の経験では、同時進行で1ヶ月以上短縮できることが多いです。

💡 周周より
事業所の構成が入管の審査を通るかどうかは、行政書士が事業内容を確認しなければ判断できません。この点を私がお約束することはできません。長くお付き合いのある行政書士がおりますので、お話をうかがったうえでご状況に合いそうであれば、喜んでおつなぎいたします。

一方で、どのエリアにどの価格帯の物件があるか、事業用物件の初期費用をいくらで見ておくべきか、契約条件で注意すべき点は何か——ここは日々取り組んでいる領域です。事業所と住まいを並行してお探しの方は、事業内容とご予算をLINEでお知らせください。
📚 参考資料
公式一次情報
・出入国在留管理庁〈在留資格「経営・管理」〉公式ページ
・出入国在留管理庁〈「経営・管理」の許可基準の改正等について(令和7年10月16日施行)〉PDF
事業用物件の初期費用相場
・東京オフィスチェック〈賃貸オフィスの初期費用を徹底解説【2026年版】〉
・ハイッテ by 株式会社IPPO〈オフィス・事務所の敷金の相場は?〉(宅建士監修)
・Growth Office〈オフィスの敷金相場はいくら?規模別の早見表〉
確認日:2026年8月。相場は地域・規模・貸主により異なります。
⚠️ 本記事は一般的な情報の整理であり、在留資格・税務・法律に関する助言ではありません。在留資格の要件と可否は出入国在留管理庁の最新の公表内容および個別の審査によります。申請は行政書士に、税額は税理士に、登記・契約内容は司法書士および宅地建物取引士にご確認ください。融資の可否・借入割合は個別の審査によります。
この記事はお役に立ちましたか?ご質問はお気軽にどうぞ
気になる物件があれば、そのまま周周までお送りください。
LINEで相談する

関連記事

→ 経営・管理ビザの更新は通る?2028年の期限までに揃えるべき5つのこと→ 日本の不動産購入、代金はどう送金する?海外送金の流れ・タイミング・為替を周周が解説→ 日本の不動産購入、海外送金は安全?「正規の仲介会社」を見分ける3つの確認方法

← 周周のほかの記事を見る